
今日は高洲のサークルなんだけれど、バタバタと作るのが嫌って事で、来年の干支の馬を制作なんだけれど、比較してご紹介。


3番目は完成なんだけれど、何がどう違うか?となると、例えば、最初の1.2は干支の馬って文字が彫ってあったり、花がトッピングのように入っている事で、豪華な仕上がり
に見える。まぁバランスって言うのなら、花を作ると左側が開くのでそっちにも花が欲しくなるが、当然手間も増える。そんな訳でその手間を無くす為に彫った字になる。
まぁ俺の手間は増えるが・・・。そうなると、その手間を掛けられるか?となると、そこまで・・・と思えば、純粋に馬のみになった。まずこんな違いから。本題の馬の違い
となると、例えば尻尾。尻尾をいつものようにオノマトペ的に言葉で表現した時に、フサフサなんて言えると、3番目のように小さく細く、痩せた焼き芋みたいな形を想像
出来るし、逆も真なりで、2番のように1枚で大きく切るなんて事も出来る。勿論、小さいパーツは数がいるし、大きいパーツは欠けたらおしまいで、難易度が変わるのね。
それの融合的なのが1番で細いパーツで縁取りみたいにして、中心部が1枚。ここにも個性が出ているのね。更に背中の布。3番は花とか縁取りが細く切ってあり、重賞レース
で勝った馬のようだし、もし縁取り無しで数字を入れると、ゼッケンみたいに見えると思うのね。要するに何を選んでもモザイクはタイルを選んで切る行為は一緒なのね。
つまりどう見せるか?なのね。だから何でも一緒で、音楽なら音符が合っていれば良いだけなら、誰でも一緒なんだけれど、速弾きとか、メリハリの強弱だったり、優しい
タッチだったり、音は一緒でも音色を巧みに変える事が出来ると上手さは増すのね。それが切れるようになった人の上手さを引き出す事に繋がるのね。

そしてこうして見た時に、文字が彫ってあるから、恐らく3番の人だな・・・と想像出来たり、花がまた入っているな・・・とか思うのなら、洞察力や観察力になるし、
何処に目を付けられるか?なんて言う事が重要になるのね。勿論、それはオリジナルを作ろうと思うと・・・であって、そっくりに作るって言うのは、観察力が一番だし、
その人が何がしたいか?で大きく変わるのね。こうした同じものを作る機会がウチでは少ないんで比較しやすいので名前を伏せての批評したんだけれどね。そんな後は、
大家さんのシーバスの下絵と田中さんの仕事の構想。勿論現場を見ていないから、具体的な事には発展しないけれど、壁を選ぶなら・・・とか、床を選ぶなら・・・みたいな
話で、例えば床だと、水面なんて思い浮かんだり、落ち葉なんて言うのも床かな?動物なら、亀とかヘビとか、トカゲのように這うもの。それを壁となると、麻布小のように木
だったり、木ならリスとか鳥なんて言うのもあるだろうし、キリンやゾウなんてのもあるだろうし、その場所に適したモチーフがあると思うのね。最初は子供が来るような
施設となると、日本昔ばなしが浮かんで、龍かなぁ・・・と思っては見たものの、子供が好きな感じにすると、可愛いとかカッコいいとか、男女共有にするには難しいかな?
とか、水墨画のような龍だと和風過ぎるかな?とか、何枚も描いては見たものの、しっくり来るものが無く・・・さてどうしたものか?これが厄介で、例えばクライアントが
これ・・・ってモチーフがあるのなら、それ縛りで膨らませるが、何でも良いって言うのは、ある意味押し付けチックにもなりがちなのね。勿論、大谷さんいる?って言えば
支払う予算があるなら誰もが欲しい。これは押し付けても押し付けに感じさせないだろうから、成立するのは、ぶっちぎりに凄いからであり、その位置の提案になるのなら、
特に問題は無いだろうが・・・何かお寺さんの龍に見えちゃうんだよね・・・今の所。